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藤田嗣治　「フール通り」　

Rue du Four

技法	：素描（鉛筆）

制作年	：1950年

サイズ	：25×22 cm（画） / 55×53 cm（額）

レゾネNo.	：

状態	：良好

備考	：右下部にサイン、タイトル　証明書付（TESSIER-SARROU）　来歴：君代夫人コレクション

価格ライン	：300～400万円

購入数

DB-012344

Web価格 : 3,520,000円

創業36周年記念特価 :

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作品解説

本作は1950年に制作された油彩（個人蔵）のための習作です。
この年、藤田は二度と戻らぬ覚悟で日本を離れパリに戻り、モンパルナスに新しいアトリエを構えました。

藤田にとってパリに戻れたことは大きな喜びであり、本作以外にもパリの風景を主題とした作品に取り組みます。
これらの風景画は翌年刊行される挿画本『魅せられし河』への布石の役割も果たしています。

フール通り（Rue du Four）はパリ６区にある通り。
パン屋とカフェが並ぶ一角を描いており、色（ハイ、キ）の表記も見られます。

＜参考画像＞

藤田嗣治「ホテル・エドガー・キネ」油彩
1950年制作　カルナヴァレ美術館蔵　(C)RMN

藤田嗣治「フルール河岸」油彩
1950年制作　ポンピドゥーセンター蔵　(C)RMN

　

略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

エコール・ド・パリを代表する日本人画家。現代においても最も有名な日本人画家として高く評価されている。猫と女性を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れた「乳白色の肌」の裸婦像は西洋画壇から絶賛を浴びた。その晩年まで制作意欲が衰えることはなく絵画のみならず、銅版画・石版画・木版画などの版画作品でも様々な名作を残している。線の描写が美しい裸婦や子ども、そして猫の銅版画、また色彩で魅せる石版画の母子像、味わい深い木版画など、藤田嗣治の高い芸術性と遊び心が伝わる版画作品の数々は、今もなお世界中の人々を魅了している。

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