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藤田嗣治　「シャリテ病院の自画像」

Autoportrait a l'hôpital de la Charité

技法	：素描

制作年	：1924年

サイズ	：31.5×24.8(紙)

レゾネNo.	：SB 24.75

状態	：良好

備考	：画面左上にサイン、　‟1924年5月11日シャリテ病院”と記載あり

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DB-011995

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作品解説

1924年5月3日、パリの路上で交通事故に遭い、シャリテ病院に搬送された藤田。
本作は、おかっぱ頭に丸眼鏡、ちょび髭はそのままで、病院ベッドの枕に寄りかかる自身の姿が描かれています。
藤田は自画像を数多く描いた画家としても知られており、この不運な入院中でさえそれを止めることなく自身の姿を描き残していました。日々の食事の内容まで事細かに記録していたという藤田にとって、自画像を描くことも日記の一部のような存在だったのかも知れません。

『彼は波止場にある骨董品店を訪れるためにバイクに乗って出発した...バイクが横滑りしバスにはねられた。乗員2名（画家の坂東敏夫氏と同乗）は地面に投げ出された。右足首を骨折したフジタ氏はシャリテ病院に搬送された』(1924年5月3日、アントワープメトロポール誌の新聞記事より）

略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

エコール・ド・パリを代表する日本人画家。現代においても最も有名な日本人画家として高く評価されている。猫と女性を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れた「乳白色の肌」の裸婦像は西洋画壇から絶賛を浴びた。その晩年まで制作意欲が衰えることはなく絵画のみならず、銅版画・石版画・木版画などの版画作品でも様々な名作を残している。線の描写が美しい裸婦や子ども、そして猫の銅版画、また色彩で魅せる石版画の母子像、味わい深い木版画など、藤田嗣治の高い芸術性と遊び心が伝わる版画作品の数々は、今もなお世界中の人々を魅了している。

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藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

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