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藤田嗣治　「パンを持つ少女」

Petite Fille au pain

技法	：リトグラフ

制作年	：1963年

サイズ	：22×22 cm（画）/ 48×41 cm（額）

レゾネNo.	：SB 63.31

部数	：HC（140）

状態	：良好

備考	：サイン入、和紙刷り

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DB-012016

Web価格 : 330,000円

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作品解説

フジタは晩年の1958年から翌年にかけて、子どもの“職人尽くし”ともいえるタイル画の連作「小さな職人たち」を制作し、それらをパリのアトリエの壁面一杯に飾りました。
15センチメートル四方のファイバーボードに描かれた作品で、モティーフとなっているのは、「左官」や「指物師」、「椅子職人」のような手先の技術によって物を製作する人々ばかりでなく、古くからパリの路上でみられた「馬車の御者」や「ガラス売り」のほか、「コンシェルジュ(アパートの管理人)」や「掃除夫」などさまざまな職種の人々。描かれた子どもたちは、それぞれの仕事に真剣に取り組んでいるものの、そのしぐさにはどことなくユーモアが感じられます。
1960-61年には「フランスの48の富」と題した油彩画でも同様のモチーフが取り上げられ、フランスの持つ様々なエッセンスを抽出した48枚の絵で構成されました。

これらの作品は、フジタ本人によれば200枚以上にものぼるとされています。
作品の一部は、画文集『小さな職人たち』（1960年刊行）、『四十雀』（1963年刊行）に収録されました。

本作は、画文集に収録されなかったものの、右手にミルク瓶、左手にフランスパンを抱えた少女は朝の買い物をしているところで、パリならではの風景が描かれています。

フランスパンを抱えた少女のモチーフは1950年代以降複数点制作されていることから、藤田が好んで描いた図柄であることがうかがえます。

　　　　　　　　　　　　　　　＜参考画像＞

油彩画「フランスの48の富」（1960-61年制作）

略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

エコール・ド・パリを代表する日本人画家。現代においても最も有名な日本人画家として高く評価されている。猫と女性を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れた「乳白色の肌」の裸婦像は西洋画壇から絶賛を浴びた。その晩年まで制作意欲が衰えることはなく絵画のみならず、銅版画・石版画・木版画などの版画作品でも様々な名作を残している。線の描写が美しい裸婦や子ども、そして猫の銅版画、また色彩で魅せる石版画の母子像、味わい深い木版画など、藤田嗣治の高い芸術性と遊び心が伝わる版画作品の数々は、今もなお世界中の人々を魅了している。

技法解説

｜版画

藤田嗣治　「パンを持つ少女」

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略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

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藤田嗣治 「パンを持つ少女」

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藤田 嗣治 Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

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