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[新春逸品会] 絵画・版画 > 藤田嗣治　「ボヘミアン居住区の子供」　

藤田嗣治　「ボヘミアン居住区の子供」　

Roulottes

技法	：鉛筆、水彩

制作年	：1931年

サイズ	：20×26 cm（画）/ 39×47 cm（額）

状態	：良好

備考	：東美鑑定評価機構鑑定証書付

購入数

DB-011342

Web価格 : 3,850,000円

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作品解説

ジプシーやボヘミアンと呼ばれる移動型民族は、8～10世紀頃に北インドからヨーロッパに移動してきたと言われています。
欧州諸国とは異なる言語、文化を持つ彼らは、定住居を持たず、馬車などで各地を転々としながら、鍛冶、民芸品販売、旅芸人、占いなどで細々と生活費を得ていました。

藤田が1931年に描いた本作では、パリ郊外と思われるボヘミアン居住区が主題となっています。色を指定する文字が見えることから、油彩の下絵としてスケッチしたものと推測されます。
色とりどりの家馬車の周りで子供たちが自由に遊ぶのどかな風景。画面左下には三脚付きのカメラがあり、この家族が写真撮影を生業としていたことがわかります。

ボヘミアンの生活（ラ・ヴィ・ボエーム « La vie bohème »）について、藤田はエッセイで以下の文章を書き残しています。

「ラ・ヴィ・ボエームという事は、人間の生れながらにして持っている本能の一つである。完全に束縛を脱した理想郷への憧れである。自由への憧れと云っても差しつかえない。」（『巴里の横顔（プロフィル）』1929年）

1931年には本作のほかにも情緒豊かな風景画を複数手掛けています。藤田の心象が映し出されたようなこれらの作品は、フランスの地を描いているにもかかわらず、どこか懐かしく、郷愁の想いが感じられます。

「パリの通り」　1931年
油彩　24.4 x 33.3 cm
個人蔵　Sylvie Buisson 31.55

「家の前の子供」　1931年
油彩　27.3 x 35.3 cm
個人蔵　Sylvie Buisson 31.78

略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

エコール・ド・パリを代表する日本人画家。現代においても最も有名な日本人画家として高く評価されている。猫と女性を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れた「乳白色の肌」の裸婦像は西洋画壇から絶賛を浴びた。その晩年まで制作意欲が衰えることはなく絵画のみならず、銅版画・石版画・木版画などの版画作品でも様々な名作を残している。線の描写が美しい裸婦や子ども、そして猫の銅版画、また色彩で魅せる石版画の母子像、味わい深い木版画など、藤田嗣治の高い芸術性と遊び心が伝わる版画作品の数々は、今もなお世界中の人々を魅了している。

藤田嗣治　「ボヘミアン居住区の子供」

Roulottes

作品解説

略歴

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

技法解説

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藤田嗣治 「ボヘミアン居住区の子供」

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藤田 嗣治 Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)

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藤田嗣治　「ボヘミアン居住区の子供」　

藤田嗣治　Tsuguharu FOUJITA (1886–1968)