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J=M・ナティエ　「アンタン侯爵夫人」

作品集『100点の女性肖像画』

技法	：エリオグラヴュール

制作年	：1910年

サイズ	：22×17 cm（画）/47×39 cm（額）

部数	：500

状態	：良好

備考	：『100点の女性肖像画』に収録された版画　原画はジャックマール・アンドレ美術館（パリ）所蔵

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DB-003420

Web価格 : 38,500円

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作品解説

この作品は、1738年に描かれたナティエの油彩《アンタン侯爵夫人》を元に、1910年に銅版画として復刻したものです。この有名な肖像画のモデル、アンタン侯爵夫人は、モンテスパン侯爵夫人の子で『王の建物』長官だったアンタン公ルイ・アントワーヌ・ド・パルダイヤン・ド・ゴンドランの妻です。自然をこよなく愛した夫人の優雅さと華やかさが見事に描き出された肖像画の傑作です。

＜ジャン=マルク・ナティエ＞　Jean-Marc Nattier　1685年　パリ生,　1766年同地に没　
18世紀のルイ15世統治下のフランス（ロココ時代）で最も成功した画家のひとり。装飾的で豪奢な肖像表現の中にメランコリックな甘美性を加え、明瞭で流麗な輝きを帯びた色彩によるモデルの優美性や美しさを繊細に強調した肖像画で名を馳せる。肖像画家としての自身の地位を確固たるものとしただけではなく、肖像画自体の地位をも歴史画などと並ぶ高位まで引き上げた。

※エリオグラヴュール（仏 héliogravure ）とは
古くからフランスで行われていたアクアチントから発展した製版技法で、写真製版銅版画とも呼ばれる。
原画となる作品を大判のネガフィルムに写しとり、感光剤の塗られた銅版に焼き付け、それを腐食液に浸し、感光部分を腐食させることで版を作る。この技法の長所は、原画の持つハーフトーンを美しく再現できることにあるが、一方、線の強弱が弱く、全体に平坦な仕上がりになってしまうため、実際の制作に当たってはエッチングなどの技法を併用することで、より完成度を高めている。