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フェルナン・ゴトローブ　「第二回展覧会」

TEATRO REGIO

『ポスターの巨匠』 "Les Maîtres de l'Affiche"より

技法	：リトグラフ

制作年	：1900年

サイズ	：45×57 cm（額）

レゾネNo.	：MP-219

部数	：

状態	：良好

備考	：1898年に制作されたリトグラフポスターを、その2年後の1900年に刊行されたコレクター向け版画作品集『Les Maîtres de l'Affiche（ポスターの巨匠）』のために縮小サイズで制作したオリジナル・リトグラフ作品。

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DB-003895

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作品解説

1898年に制作されたリトグラフポスターを、その2年後の1900年に刊行されたコレクター向け版画作品集『Les Maîtres de l'Affiche（ポスターの巨匠）』のために縮小サイズで制作したオリジナル・リトグラフ作品。ボアノはイタリア出身で、トリノとパリを拠点にポスター作家、挿絵画家として活躍しました。トリノのレージョ（レジオ）劇場は1740年開場の歴史あるオペラ劇場。1936年の火災焼失後、1973年に再建し、現在に至ります。

『ポスターの巨匠』　Les Maîtres de l'Affiche

制作年　： 1895-1900年

制作工房：シェ工房

技　法　：リトグラフ

制作部数：不明

備　考　：全ての作品の画面下部余白部分にシェ工房のエンボス刻印が押印されている

当時、制作が活発に行われるようになっていたポスターは芸術性の高さが広く認められるようになっていました。

『Les Maîtres de l'Affiche（ポスターの巨匠）』は、パリの街中を彩った巨大な広告塔ポスターを縮小サイズで制作し、コレクター向けにまとめたオリジナル・リトグラフ作品集です。

ポスター画家、ジュール・シェレがアート・ディレクターを務めるリトグラフ工房シェにより、毎月4点のポスターが選ばれ、1895年12月から1900年11月までの60か月間にわたり、掲載する作品が制作されました。

本版画集には縮小作品だけでなく、年数回はシェレやその他の画家によるオリジナル・リトグラフも特別に収録。

総数256点に及ぶ収録作品にはミュシャやロートレック、スタンラン、ボナールなど後世にもその名を残す傑作も数多く含まれており、ポスター芸術を語る上で最も重要な作品集と評価されています。

Jules Chéret （1836 - 1932）

世界で最初に多色刷りの石版印刷ポスターを作成した「ポスターの父」と呼ばれる画家です。シェレは彩色石版画の技術をロンドンで学んだ後、パリに戻ると自らの工房を開き、次々に美しい色刷りポスターを生み出していきました。リトグラフポスターの大家として、生涯に１０００点以上ものポスターを制作し、パリの大衆を魅了しました。

※広告塔"Colonne Morris"

広告ポスターを掲示する柱「コロンモリス」。1800年代半ばに設置されて以来、劇場公演や映画、新製品発売など様々な目的の広告に利用されている。ミュシャの初期のポスターもこの広告塔に掲示されていた。縦長のデザインが多いのはそのためである。

略歴

フェルナン＝ルイ・ゴトローブ　Fernand-Louis Gottlob（1873-1935）

フェルナン＝ルイ・ゴトローブは、フランスの画家、イラストレーター、彫刻家。ガストン・ジョベ＝デュバルらに絵画とデッサンを師事。 1891年からサロンへの出品を開始。サインは「F.Gottlob」。ゴトローブの最初の版画は『L'Estampe moderne 第三巻』に収録されている。
『Le Frou-frou』、『L'Assiette au beurre』、『Le Rire』、『Le Sourire』、『Le Journal amusant』、『Nos loisirs』、『Rabelais』など錚々たる雑誌に風刺画やユーモラスなイラストを提供し、本の挿絵も手がけた。
1899年以降、数枚の美術ポスターを制作。ジュール・シェレは彼の雑誌『Les Maîtres de l'affiche（ポスターの巨匠）』（1895-1900年）で、そのうちの2点を複製している。
1904年には芸術文芸会「ル・コルネ」の会員となり、亡くなるまで活動した。