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ラウル・デュフィ　ファッション誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』第1号

『ガゼット・デュ・ボン・トン』1920年　第１号
"Gazette du Bon Ton" 1920 No.1

技法	：リトグラフ、ポショワール

制作年	：1920年

サイズ	：26×20

部数	：

状態	：良好

備考	：

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DB-009177

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作品解説

1920年に出版された本号は、ビアンキーニ・フェリエ社のために制作された8点のスタイル画を収めたデュフィ特集号でした。それぞれの作品はデュフィによるオリジナル・デザインで、このスタイル画を元に、フェリエ社は様々な生地とテキスタイルを組み合わせて、その年の最新ファッションを発表しました。

ファッション誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』
≪ Gazette du Bon Ton ≫

出版元　：リュシアン・ヴォージェル出版

制作年　：1912-25年

制作工房：スリュディウム工房

技法　　：リトグラフ、ポショワール

『ガゼット・デュ・ボン・トン』は「上品で美しい雑誌」という意味です。副題に「芸術・ファッションと婦人装身具」とある通り、芸術性豊かなファッション誌であり、＜20世紀最大のモード誌＞とも称されています。『アール・エ・デコラシオン』誌の編集主任であったリュシアン・ヴォージェルが1912年11月に創刊し、以後、第一次世界大戦により一時休刊を余儀なくされたものの、1925年12月まで刊行されました。

この雑誌の中でとりわけ重要な位置を占めるのが、１ページ、あるいは見開きページからなる最新のファッションプレートで、色鮮やかな版画によって制作されました。ラウル・デュフィ、ジョルジュ・バルビエ、ブリソ―、バクスト、マルティらを筆頭に20世紀初頭の代表的な挿絵画家たちが競うように腕をふるったこれらの作品は、アールデコ･スタイルを余すところなく現在に伝えています。日本の服飾、デザイン専門学校等においても全巻のコレクションがなされているところがあります。

略歴

ラウル・デュフィ　Raoul Dufy （1877-1953）

フランスのノルマンディー地方の港町ル・アーヴルに生まれる。市の奨学金を受け、パリの国立美術学校へ。マティスの色彩に衝撃を受けフォーヴィズムに傾倒。1910年、アポリネールの『動物詩集』の木版挿画を制作。1911年、服飾デザイナー、ポール・ポワレと知り合い、織物のデザインを開始。1912年、高級織物会社ビアンキーニ・フェリエ社と契約し、テキスタイル部門のアートディレクターに。1928年、ドーヴィルで競馬やレガッタのシリーズに着手。1937年、パリ万博の為の壁画「電気の精」を制作。1940年、ドイツ軍のパリ占領後、南仏へ避難。1953年、死去。デュフィは透明感のある色彩と軽やかな筆触で音楽、海、馬、花々…など様々なモチーフを描いた。また、本の挿絵、舞台美術、テキスタイルデザイン、タペストリー、陶器など多数のジャンルで傑作を残している。