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長谷川潔　「花（切子ガラスに挿したアネモネと草花）」

Fleurs(anémones et fleurs des champs dans un verre à facette)

技法	：アクアチント

制作年	：1944-45年

サイズ	：25×18 cm（画）/ 56×44 cm（額）

レゾネNo.	：H-273

部数	：E.A.

状態	：良好

備考	：直筆サイン

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DB-9980

Web価格 : 486,000円

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作品解説

1945年に出版されたポートフォリオ『 La Gravure sur Cuivre (銅版画) 』のために制作された作品です。この版画集は長谷川を含む６名の版画家が各１作ずつを制作し320部限定（290部 + 作家保存版30部）で刊行されました。本作は直筆サイン入りの作家保存版です。

長谷川作品の中で最も重要なもののひとつで、数少ないアクアチントの代表作と評されています。
「レースは黒くなるのが普通であるが、長谷川は、他の版画家には知られぬ独特の技巧を用いて、レースを本来の白色で現すことに成功している」と評論家シャルル・カンスレールが述べたように、この秘法は長い間謎に包まれていました。
現在では次のように考えられています。長谷川が所有していた17世紀型の木製銅版画プレス機によって、防蝕剤を塗ったレースを均等に銅板に押し当てたのち、アクアチント技法に従い、松脂の粉末を過熱定着させ腐蝕させます。花や花瓶の部分はあらかじめ防蝕し、背景部の腐蝕が済んでから、輪郭を描き起こし、細部に筆を加えて仕上げます。
長谷川のアトリエには沢山のレースや試刷りが残されており、この技法を編み出すために様々な試行錯誤が重ねられたことが想像できます。長谷川の技術と情熱が画面に集結した崇高かつ稀少な作品です。

略歴

長谷川潔　Kiyoshi Hasegawa（1891-1980）

1918年の渡仏以降、パリを拠点に活動した銅版画家。メゾチント（マニエル・ノワール）やエングレーヴィングといった古典的版画技法を研究し、独自の様式として確立する。サロン・ドートンヌやフランス画家・版画家協会に所属してパリの画壇で高く評価された。1935年、レジオンドヌール勲章受章。1966年、フランス文化勲章を受章。その幻想的な主題と繊細な描写、静謐な黒の世界は、後世の画家たちに多大な影響を与えた。

長谷川潔　「花（切子ガラスに挿したアネモネと草花）」

作品解説

略歴

長谷川潔　Kiyoshi Hasegawa（1891-1980）

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長谷川潔 「花（切子ガラスに挿したアネモネと草花）」

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長谷川 潔 Kiyoshi Hasegawa（1891-1980）

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長谷川潔　「花（切子ガラスに挿したアネモネと草花）」

長谷川潔　Kiyoshi Hasegawa（1891-1980）