サンドロ・ボッティチェリ　「若い婦人に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神」

技法	：カラー銅版画に手彩色

制作年	：1907年

サイズ	：18×25 cm（画）/ 47×57 cm（額）

部数	：50

レゾネNo.	：

状態	：良好

備考	：『サンドロ・ボッティチェリとその時代』に収録された版画

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DB-7711

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作品解説

本作の原画であるフレスコ画（fresco＝新鮮な、の意）は生乾きの漆喰壁に水で溶いた顔料で絵を描く技法。
フィレンツェ郊外に位置する、メディチ家の遠縁トルナブオーニ家の邸宅で発見された３点のフレスコ画の内、本作と「学芸たちの集いに導かれる青年」が壁からキャンバスへ移され、ルーヴルへ運ばれました。画面には欠損部分がありますが、ボッティチェリの優美さを十分に堪能できる作品です。

画面右側の若い婦人は1486年にトルナブオーニ家に嫁いだジョヴァンナと考えられています。

『サンドロ・ボッティチェリとその時代』
- SANDRO BOTTICELLI ET SON ÉPOQUE -

制作年　　1907年

出版社　　グーピル・エディター / マンツィ＆ジョワイヤン

制作部数　50部（特別スイット版付）

制作技法　エリオグラヴュール・エッチング・カラーアクアチント

ボッティチェリの作品を元に制作された版画集です。ミシェル・マンツィとモーリス・ジョワイヤンが経営陣として指揮を執っていた時代のグーピル・エディターから出版されました。カラー作品20点を含む70点が収録されており、これとは別に豪華スイット版70点が付属された特別版です。42×32cmの大判挿画本。
上の赤地に金の装飾の本は、1906年出版の「ボッティチェリとその時代」（限定300部）。
下の2冊はその翌年の1907年に出版された「ボッティチェリとその時代」スイット版付で2冊セット（限定50部）。

※グーピル・エディター　Goupil & Cie
1829年、アドルフ・グーピルとヘンリー・リトナーによって設立され、パリ、ロンドン、ドイツなどに拠点を構えた。設立当時は美術品以外に服飾品等も売買していたが、1840年頃から、版画の制作、出版、絵画の売買を中心に活動するようになった。1869年、画商の伯父を通じ、ゴッホが見習いとして就職し1876年まで在籍した。同時期、弟のテオも勤務し、のちにパリ本店の店長となり兄ゴッホの生活を支えたことは有名。1800年代後半には、印象派の絵などを主要に扱い、ヨーロッパの大美術商として成功した。

サンドロ・ボッティチェリ　「若い婦人に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神」

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