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ランブール兄弟＆コロンブ　「１０月　ルーヴル宮」

『ヴェルヴ』7号　
"Verve" No.7

技法	：フォトグラヴュールに金彩特色刷り

制作年	：1940年

サイズ	：23×14 cm（画）/ 44×35 cm（額）

部数	：

状態	：良好

備考	：美術誌『ヴェルヴ』に掲載された版画

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DB-7948

Web価格 : 44,000円

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作品解説

『ベリー公のいとも豪華なる時禱書・暦』ヴェルヴ7号
-LES TRES RICHES HEURES DU DUC DE BERRY VERVE 7-

出版元：ヴェルヴ出版（パリ）

制作年：1940年

技　法：フォトグラヴュールに金彩特色刷り

本サイズ：36×27cm

額付サイズ：各44×35cm

時禱書とはキリスト教信徒が用いる挿画付の聖務日課書で、暦、祈祷文、賛歌などから構成されます。14-15世紀には貴族の女性のために贅をつくした豪華なものが制作され、一種の財宝となっていました。
ベリー公ジャン１世（1340-1416）は〈華麗公〉と呼ばれ、美術工芸品や彩色写本の蒐集家として知られていました。制作を命じた時禱書は６部以上あり、「いとも豪華なる時禱書」は1409年にランブール兄弟により制作が開始されました。ベリー公の死去により未完となってしまいますが、その後サヴォア公シャルル１世の代、1487年頃にジャン・コロンブが完成させたとされています。現在はシャンティイ、コンデ美術館の所蔵となっています。
本書は1940年、美術誌『ヴェルヴ』がコンデ美術館学芸員マロ氏の協力を得て、12ヶ月の暦の部分を原寸大で復刻したものです。当時の繊細な色彩（ラピスラズリの群青や紅色、純金など）を再現するため、途方もない努力と試行錯誤が繰り返され、複製における色彩の一大壮挙ののち出版されました。

12世紀にフランス王フィリップ２世が要塞として建築したルーヴル宮は、14世紀、シャルル５世の代、要塞の部分を残しつつ、宮殿（城館）として改築されています。本作で描かれたのはこの時代のルーヴル。歴代フランス王の王宮として使用されながら、その後も大規模な工事が行われました。現在はルーヴル美術館として世界で最も多い入場者数を誇ります。

ランブール兄弟（1399-1416活動）　Pol, Hermann & Jean de LIMBOURG
ポル、エルマン、ジャンの三兄弟でフランドル地方出身の写本画家です。最初はブルゴーニュ公フィリップに仕え、遅くとも1408年頃までにベリー公の宮廷に入り、「ベリー公の美わしき時祷書」、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」を制作しました。

ジャン・コロンブ（1440頃-1493頃）　Jean COLOMBE
ブールージュ出身の写本画家で、同じ時代に活躍したジャン・フーケの画風を受け継ぎ、きめ細やかな描写を得意としました。兄は彫刻家のミシェル・コロンブ。サヴォア公に仕え、数々の写本を制作しました。