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ファンタン=ラトゥール　「トロイアの二重奏」

技法	：リトグラフ

制作年	：1879年

サイズ	：30×22 cm（画）/ 59×47 cm（額）

レゾネNo.	：H.22 i/ii

部数	：7

状態	：良好（若干のシミあり）

備考	：サイン入　第2版第1刷

購入数

DB-7587

Web価格 : 165,000円

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作品解説

本作は、フランスの作曲家エクトル・ベルリオーズ作のグランド・オペラ『トロイアの人々』の一場面を描いています。
全5幕からなる超大作オペラ『トロイアの人々』は、『トロイの木馬』で知られるウェルギリウスの壮大な叙事詩『アエネーイス』を題材とし、1858年にフルスコア完成後、紆余曲折を経て1863年にパリのリリック座で初上演されました。『トロイアの人々』は19世紀の最も重要なフランス・オペラの一つと言われ、傑作として世に広く知られています。

ベルリオーズは上演にあたり、全5幕のうち、第1幕と第2幕を第1部＜トロイアの陥落＞、第3幕と第4幕、第5幕を第2部＜カルタゴのトロイア人＞として2部に分けました。
本作に描かれているのは第2部第4幕「ディドの王宮の庭」。トロイの英雄エネとカルタゴの女王ディドが"陶酔と恍惚の夜"の二重奏（デェエット）を歌い結ばれるという、本編屈指の名場面です。

本版は２回刷られており、１度目は工房名無記載の試刷り7部、２度目は工房名（Lemercier & Cie, Paris）入りの25部が刷られています。本作は工房名がないため、１度目の刷りであると思われます。

<作品上表記　和訳>
画面上部中央：H.Berlioz → H.ベルリオーズ
画面左下部　：Nuit d’ivresse et d’extase infinie !(Les troyens)
　　　　　　　→ 無限の陶酔と恍惚の夜！（トロイアの人々）
　　　　　　：h.Fantin　→ h.ファンタン

略歴

ファンタン＝ラトゥールは、マネや印象派の画家たちと親交を深めながらも、肖像画、静物画を中心に独自の画風を確立しました。神話をテーマとした水彩画およびリトグラフでは、主題と手法が見事に融合しており、高い評価を受けています。

ファンタン=ラトゥール　「トロイアの二重奏」

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