J=B・カミーユ・コロー　「森の入口に立つ若い母親」

Jeune mère d’entrée d’un bois

バルビゾン独立100周年記念復刻版

技法	：リトグラフ

制作年	：2008年

サイズ	：36×28 cm（画）/ 57×48 cm（画）

部数	：150

レゾネNo.	：

状態	：良好

備考	：ミレー記念館版イデム（旧ムルロ）工房制作

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DB-7236

Web価格 : 55,000円

創業36周年記念特価 :

44,000 円(税込)

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作品解説

風にそよぐ森の木々の中で、幼子を抱く母親が立っています。枝葉の簡潔な表現により、澄んだ空気の軽やかさが見事に描かれ、至福の時間が流れているようです。母性をテーマにしたこの作品では、優しさや抱擁感を表すために、インクの微妙な濃淡や、線描の強弱が極めてデリケートに描かれています。

＜復刻版リトグラフ＞

1855年に制作されたコローのオリジナルガラス原版から、ル・ガレックによって1921年に150部限定で後刷りされたクリシェ・ヴェールを元に、ほぼ同サイズでパリのイデム工房が復刻した。制作にあたっては、微妙な諧調を得るために、濃淡２色の版が使用された。摺刷後、リトグラフの原版は破棄され、各作品にエディション番号が入れられた。

※クリシェ・ヴェール
19世紀半ば、写真術の発達に伴い考案された「クリシェ・ヴェール」は大気の微妙なゆらぎを表現することが出来ることから、コローや、ミレーを中心とするバルビゾン派の画家達によって広く用いられた。（アトリエに残された本作品の原板は現在ルーヴル美術館に所蔵されている）

※イデム工房
1852年、バタイユ銅版画工房として創設され、1914年、ジュール・ムルロにより、ムルロ工房と名称を改め、世界的版画工房としてその名を歴史にとどめた。2002年、マダム・ムルロの引退によりidem / Parisの名称のもと、現オーナー、フォレスト氏により工房が引き継がれた。

略歴

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー　Jean-Baptiste Camille Corot （1796-1875）

フランス19世紀の風景画家。銀灰色を帯びた叙情的な独自の画風を確立し、当時より絶大な人気を博す。1855年パリ万博美術展でグランプリを受賞。晩年まで精力的に制作を続ける傍ら、ドーミエら貧しい画家たちに援助を与え、ペール・コロー（コロー親父）と慕われた。若い世代の印象派の画家にも大きな影響を与えている。

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