トップ > 絵画・版画 > ≫価格ライン（絵画） > B : 10～20万円 > フランシスコ・ゴヤ　「PL.8・袋詰めの人たち」
絵画・版画 > 技法で選ぶ > 銅版画（エッチング他） > フランシスコ・ゴヤ　「PL.8・袋詰めの人たち」
絵画・版画 > カ行 > ゴヤ > 『妄（もう）／ナンセンス』 > フランシスコ・ゴヤ　「PL.8・袋詰めの人たち」

フランシスコ・ゴヤ　「PL.8・袋詰めの人たち」

『妄（もう）／ナンセンス』
"Los Disparates"

技法	：エッチング

制作年	：1815-1824

サイズ	：21×32 cm（画）/46×57 cm（額）

レゾネNo.	：

部数	：

状態	：良好

備考	：1902-04年の刷り

購入数

DB-3424

Web価格 : 176,000円

創業36周年記念特価 :

132,000 円(税込)

≫ 目安の価格はページ上部「価格ライン」を参照

≫ 付属品（専用箱、作品保証書など）について

[ 合計お支払い金額50,000円以上は配送料無料 ]

ご検討中カートに入れる

特定商取引法に基づく表記（返品など）

この作品について問い合わせるこの作品について問い合わせる

作品解説

版画集『妄（もう）／ナンセンス』　Los Disparates

ゴヤの４番目の銅版画集《妄》（1815-24年頃制作）の18点は1864年の初版では《諺》というタイトルで出版されました。1877年にはゴヤの信奉者であった画家エウヘニオ・ルーカスが所有していた４枚の銅板が「L’art・ラール」誌のためにフランソワ・リエナールによって後刷りされ、現在は22点のシリーズとして知られます。

４作品のタイトルは「何ということだ」「サーカスの女王」「人民のための別の法律」「闘牛」とされ、作品下部余白部分に L’art およびリエナールの名前が印刷されました。その後1900年代に入り、この４作品のみが各100部程度後刷りされています。

ゴヤ最後の銅版画集《妄》は、四大版画集の中でも難解なシリーズで、初めて世に出たのはゴヤの死後でした。標題については、“ディスパレーテ（でたらめの意）”の書き込みが試し刷りや下絵素描のあちこちに見られ、この言葉で全体の思想を統一する考えがあったと推察されます。すなわち、恐怖、滑稽、憤怒などといった抽象的な概念を単純化しながら、人間の不条理を表現しようとしたのではないでしょうか。

略歴

フランシスコ・デ・ゴヤ　Francisco José de Goya y Lucientes（1746-1828）

フランシスコ・デ・ゴヤは、ディエゴ・ベラスケスと並ぶ、スペイン最大の画家と謳われる。宮廷画家。
1746年、スペイン北東部に生まれる。14歳の時から約4年間サラゴーサで地元の画家に師事。イタリアなどでも絵画修行を積み、大聖堂の天井画も手掛ける。 1775年から十数年間に渡りマドリードの王立タペストリー工場に下絵師として従事。
1786年、40歳で国王カルロス3世付き画家となり、1789年には新王カルロス4世の宮廷画家となる。
1792年、不治の病に侵され聴力を失う。今日ゴヤの代表作として知られる『着衣のマヤ』『裸のマヤ』『マドリード、1808年5月3日』などはいずれもゴヤが聴力を失って以後の後半生に描かれた。
1807年、ナポレオン率いるフランス軍がスペインを侵略し、翌1808年にはナポレオンの兄ジョゼフがホセ1世としてスペイン王位についた。事実上ナポレオン軍の支配下に置かれたスペインは、1808年から1814年にかけて半島戦争のさなかにあった。こうした動乱の時期に描かれたのが『マドリード、1808年5月3日』などの作品群である。1810年には版画集『戦争の惨禍』に着手。
1819年にはマドリード郊外に「聾者の家」と通称される別荘を購入した。1820年から1823年にかけて、この「聾者の家」のサロンや食堂を飾るために描かれた14枚の壁画群が、今日「黒い絵」と通称されるものである。当時のスペインの自由主義者弾圧を避けて1824年、78歳の時にフランスに亡命。
1828年、亡命先のボルドーにて82歳で死去。