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J=F・ミレー　「羊の毛を刈る女」

Shearing

版画集『ミレーの20点の銅版画と木版画』
"J.-F. Millet Twenty Etchings and Woodcuts"

技法	：リトグラフ

制作年	：1881年

サイズ	：14×7.5 cm（画）/ 39×33 cm（画）

部数	：500

レゾネNo.	：

状態	：良好

備考	：チャイナアップリケ　ザ・ファインアート・ソサエティ刊行　（ロンドン）

購入数

DB-1677

Web価格 : 38,500円

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作品解説

本作品は、1881年、ロンドンのザ・ファインアート・ソサエティ社により刊行された復刻版画集『ミレーの20点の銅版画と木版画』に収録されたリトグラフです。
作品の元になったのは1853年に刊行されたミレーのオリジナル木版画集『田園の労働※』の中の「亜麻をほぐす女（La Broyeuse de Lin）でした。

一度乾かされた亜麻は長い台を横切るように並べて置かれ、またこの台はちょうつがいによって一種のすりこぎとくっついており、その間に挟まれることによって亜麻が砕かれます。これにより、いくつかの製造工程の前段階として茎が使える部分と不要な部分に分かれます。
作品からも分かるように、亜麻を砕く作業は室内作業です。
この場所は明らかに農場の離れ家か何かであり、上にロフトがあるのでしょう、そこへ向かう梯子が描かれています。職人は素手であり、リネンの帽子と粗末な大きいエプロンをまとっています。
彼女は今、亜麻の束の上から右手に持ったすりこぎを下ろし、左手で台の上に横切るように置かれた亜麻を動かないように押さえているところです。

※『田園の労働』…ミレーが原画となる10点の素描を描き、木版画家アドリアン・ラヴィエイユが版画を制作した版画集。発行部数不明。

略歴

ジャン=フランソワ・ミレー　Jean-Francois Millet （1814-1875）

バルビゾン派の中心的画家。1814年、ノルマンディー地方の小村グリュシーで生まれる。1833年、シェルブールで肖像画家デュムシェルに師事。1837年、エコール・デ・ボザール（国立美術学校）に入学。1847年頃より農民主題の作品を描き始める。1849年、バルビゾン村に移住。代表作は「種をまく人」「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」など。大地とともに生きる農民の姿を、崇高な宗教的感情を込めて描いたミレーの作品は、早くから我が国にも紹介され、多くの日本人の共感を得ている。

J=F・ミレー　「羊の毛を刈る女」

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