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モーリス・ユトリロ　「ル・ラパン（モノクロ版）」

Le <LAPIN>

『霊感の村』　"Le Village inspiré"

技法	：リトグラフ

制作年	：1950年

サイズ	：32×26 cm（画）/ 51×45 cm（額）

レゾネNo.	：

部数	：150

状態	：良好

備考	：挿画本『霊感の村』モノクロスウィットに収録された12点のリトグラフ作品のうちの1点

購入数

DB-2018

Web価格 : 99,000円

創業36周年記念特価 :

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作品解説

挿画本『霊感の村』　Le Village inspiré

出版元　：シェ・ロトゥール（パリ）

制作年　：1950年

制作工房：ダニエル・ジャコメ

制作部数：490部

テキスト：ジャン・ヴェルテックス

1920年より50年にかけてモンマルトルに去来した芸術家たちの姿を綴った年代記で、この地に住んだ小説家マルセル・エイメが序文を書いています。
ユトリロのグァッシュ画12点に基づくオリジナル・カラーポショワールの他にも、ユトリロの母、シュザンヌ・ヴァラドンやパスキンらのデッサンに基づくリトグラフも収録されました。
挿画の制作はダニエル・ジャコメ工房で行われ、手作業による彩色が原画の筆づかいをそのまま伝える作品となっています。
この時代に出版された挿画本は、全出版部数のうち、数の若い限定部数（挿画本により数部から数十部まで様々）にスイット版という豪華なセットが用意されました。その内容は、当時高級な和紙刷りであったり、版画の原版が収録されたりと、美術愛好家垂涎の特別な仕様で、今でも市場での流通は大変稀少です。本挿画本では、限定150部に各挿絵を白黒で刷ったモノクロ版が収録されています。

略歴

モーリス・ユトリロ　Maurice Utrillo（1883-1955）

母は画家兼モデルのシュザンヌ・ヴァラドンであるが、父は不明。10歳頃より飲酒を覚え、17歳で最初のアルコール中毒による入院。医師の助言と母の説得で、治療のため絵を描き始める。ほぼ独学で絵を学び、1908年頃、白を基調とする「白の時代」に到達。1913年、初の個展を開催。次第に鮮やかな色彩を用いるようになる。一方、アルコール中毒は治らず、幾度となく入退院を繰り返す。1928年レジオン・ドヌール勲章受章。エコール・ド・パリ（パリ派）の代表的画家。生涯を過ごしたモンマルトルの街を繊細な筆遣いで描き続けた。