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ラウル・デュフィ　「卓上の花瓶のバラ」

『恋歌』 "MADRIGAUX"

技法	：リトグラフ、ポショワール

制作年	：1920年

サイズ	：26×20 cm（画）/ 46×40 cm（額）

レゾネNo.	：

部数	：1110

状態	：良好

備考	：

購入数

DB-8389

Web価格 : 97,200円

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作品解説

挿画詩集『恋歌』初版　≪ MADRIGAUX ≫

著者　　：ステファヌ・マラルメ

出版元　：ラ・シレーヌ出版（パリ）

制作年　：1920年

技法　　：リトグラフ、ポショワール

制作部数：1110部

フランス象徴派詩人、ステファヌ・マラルメの詩25篇をデュフィの版画が鮮やかに彩った挿画詩集です。この詩集はジャン・コクトーにより編纂されました。当時、ポール・ポワレやビアンキーニ・フェリエ社のためにテキスタイルやモード・デザインを数多く手掛けていたデュフィは、こうした挿画を描く際も、これらの仕事から多くのインスピレーションを得ていました。挿絵の中には日本の着物をモチーフにしたものもあり、当時のジャポニズムの影響を受けたアール・デコ様式の反映が見られます。この時期のデュフィの絵画作品に見られる、敏捷で簡潔な表現法は、これらの挿絵画家の仕事よってもたらされたものと考えられます。しなやかで軽快な筆致と豊かな色彩の競演は、デュフィ作品の根幹を成すものと言えます。

※ステファヌ・マラルメ　Stéphane Mallarmé （1842-1898）

文法や意味にとらわれず、言葉のリズムやイメージを重視したマラルメの詩の作風は非常に独創的なものであり、芸術界全体に大きな影響をもたらした。様々な芸術家と親交が深く、画家モネ、ルノワール、ドガ、モリゾ、ゴーギャン、ルドン、ドニ、ホイッスラー、写真家ナダール、詩人ヴェルレーヌ、ヴァレリー、作家オスカー・ワイルド、アンドレ・ジッド、作曲家ドビュッシーらが彼の自宅に出入りしていた。

略歴

ラウル・デュフィ　Raoul Dufy（1877-1953）

フランスのノルマンディー地方の港町ル・アーヴルに生まれる。市の奨学金を受け、パリの国立美術学校へ。マティスの色彩に衝撃を受けフォーヴィズムに傾倒。1910年、アポリネールの『動物詩集』の木版挿画を制作。1911年、服飾デザイナー、ポール・ポワレと知り合い、織物のデザインを開始。1912年、高級織物会社ビアンキーニ・フェリエ社と契約し、テキスタイル部門のアートディレクターに。1928年、ドーヴィルで競馬やレガッタのシリーズに着手。1937年、パリ万博の為の壁画「電気の精」を制作。1940年、ドイツ軍のパリ占領後、南仏へ避難。1953年、死去。デュフィは透明感のある色彩と軽やかな筆触で音楽、海、馬、花々…など様々なモチーフを描いた。また、本の挿絵、舞台美術、テキスタイルデザイン、タペストリー、陶器など多数のジャンルで傑作を残している。