オーブリー・ビアズリー　「『イエロー・ブック』創刊号扉絵」

Title-page to vol.I of "The Yellow Book"

散文詩集『丘の麓で』
"Under the Hill"

技法	：ラインブロック（コート紙）

制作年	：1904年（初版）

サイズ	：14×9 cm（画）/34×29 cm（額）

部数	：

状態	：良好

備考	：季刊文芸誌『イエロー・ブック』創刊号の扉絵を復刻した挿絵

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DB-6407

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作品解説

散文詩集『丘の麓で』
« Under the Hill »

オーブリー・ビアズリー　丘の麓で　beardsley　under the hill

著者　：オーブリー・ビアズリー（文、挿画）

制作年：1904年

技法　：ラインブロック

サイズ：26×20 cm（本）

本書は1895年に出版した『ヴィーナスとタンホイザー』の改稿版として、一部挿画などを入れ替えて出版する予定でベルギーのディエップにて制作されましたが、諸般の事情で未完となり、ビアズリー没後の1904年に、ロンドン、John Lane Publisher社から出版された散文詩集です。

ビアズリーのデザインによる表紙と本文中には13点のビアズリーのラインブロック版画と同時代の画家によるイラストが3点収録されています。

※ 季刊文芸誌『イエロー・ブック』

19世紀イギリスの挿絵入り季刊文芸誌。19世紀末のデカダンスを象徴する雑誌として称揚され、また非難を浴びました。1894年4月創刊。文芸部主任はアメリカの作家ヘンリー・ハーランド、絵画部主任はオーブリー・ビアズリーでしたが、1895年4月、ビアズリーがオスカー・ワイルドの男色スキャンダルの巻き添えを受けて追放されてからは著しく芸術的精彩を欠くようになり、売上部数の低下に悩みました。1897年4月まで全13冊が刊行されています。

オーブリー・ビアズリー
Aubrey Beardsley(英、1872-1898)

ブライトン生まれ。7歳ころから肺結核になる。1884年、ブライトン・グラマー・スクールに入学。 89年にロンドンの保険会社に就職した。バーン＝ジョーンズやホイッスラーに影響を受け、美術館に通うなどして自己流で絵画修業をした。1891年、作品をバーン＝ジョーンズに見てもらうと、その才能を認められ、ウエストミンスター美術学校の夜間部に通い始めた。その年の秋、マロリー作「アーサー王の死」の挿絵を依頼された。これがきっかけで、学校も会社も辞めて画業に専念する。1893年、雑誌『ステュディオ』創刊号にビアズリーが挿絵とともに紹介され、世に出るきっかけとなった。1894年、オスカー・ワイルドの英訳『サロメ』に挿絵を描いた。同年、文芸誌『イエロー・ブック』が創刊され、ビアズリーは美術編集を務めた。1895年、オスカー・ワイルドが同性愛事件で逮捕される。ビアズリーは関係なかったが、事件の余波を懸念した『イエロー・ブック』の編集者より、美術編集を下された。1896年、『イエロー・ブック』の対抗誌『サヴォイ』を出版。1897年、カトリックに改宗。1898年、結核の療養をしていたが、転地先の南仏マントンで没した。

技法解説

｜版画

オーブリー・ビアズリー　「『イエロー・ブック』創刊号扉絵」

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