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ギャルリー・アルマナック吉祥寺　
モーリス・ユトリロ展

2017/11/2(木)～11/30(木)　会期中無休

企画展概要

モンマルトルを愛した画家モーリス・ユトリロ

モーリス・ユトリロは、画家シュザンヌ・ヴァラドンの私生児として1883年に誕生しました。
モデル業や画業に忙しく、さらに恋多き母を持った少年ユトリロは、母親が近くにいない寂しさからか情緒不安定なことが多く、16歳頃に覚えた酒から、生涯苦しむことになるアルコール依存症に陥りました。

皮肉にも、これが画家ユトリロ誕生のきっかけ。

アルコール治療の一環として入院先で始めた絵画は、彼の心を一時的に落ち着かせる精神安定剤だったのです。
しかし、生涯の多くを過ごした街「モンマルトル」を愛し、その街並みを描き続けた彼の作品から漂う不思議な優しさや穏やかさは、人付き合いが苦手で、酒乱から奇行を繰り返した人物が描いたとは思えないほど。
激動の人生の中でユトリロが生み出し続けた、私たちの心を揺さぶる切ない美しさに溢れた静謐な世界を是非ご堪能下さい。

ユトリロが描いたサン・リュスティック通り

現在のサン・リュスティック通り

この孤高の画家モーリス・ユトリロをおよそ2年ぶりに吉祥寺店で特集する本展では、ユトリロの三大傑作版画集
「モンマルトルに生きて（モンマルトル・ヴェキュ）」「霊感の村」「モーリス・ユトリロ V.（ヴァラドン）」
から厳選した珠玉のオリジナル・リトグラフを中心に、ユトリロの”古き良きモンマルトル”を網羅した秀作約30点を展示・販売いたします。